毎日をごきげんに過ごすための暮らしや働き方‣

毎日を少し豊かにする工夫【イギリス式お金をかけず楽しく生きる】

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旦那に散歩を断られました。どうもやもです。

先日友達から本を借りました。こちらがその本

イギリス式お金をかけずに楽しく生きる
井形慶子著
なんか素敵なタイトル

お友達のおすすめ3冊を借り、その中の1冊がコチラ。早速読んでみました。
お金はないのでね。(無職なもんで)(何回言うねん)
お金をかけずに生活を楽しめるコツがあればいいなあと。


生活に必要なのは創意工夫。
そして創意工夫はお金をかけないからこそできる人生の愉しみである。

  

昔NHKで「つくってあそぼう」という大好きな番組がありました。工作番組です。家にあるアルミホイルやストローで世界にひとつだけのネックレスができるのです。それはもう幼心にわくわくが止まらない番組でした。この本の読了感、あのときの気持ちに似てる。

この本の自分的要約はこちらです。

  • とにかく家を自分好みに自分でカスタマイズする。
  • 服は着れたらいい。またはいい生地の古着を使ってリメイクする
  • 気軽に出会って気軽に会話する
  • 背伸びをしておもてなしをしない。自分の生活に相手を招く
  • 掃除をし手入れをし、住まいを磨いていく
  • ものを書くことはひとりで完結できるたのしみ

著者井形慶子さんは30年以上の渡英経験を持つジャーナリストで、イギリスの生活で「いいな」と思ったことを自分の生活に取り入れてこられた方。

そんな筆者が体験したエピソードで本はまとめられています。
素敵だな・・と思ったものが2つほどあるのでご紹介。

カードで送る旅の報告

著者がスコットランドのツアーで出会ったイギリス人のオシャレなおばあさま。彼女は昔小学校の先生だったそうで、観光名所を訪れるたびにわかりやすい英語で、ガイドのようにその建物の説明をしてくれた。そんな彼女が、訪れた場所を立ち去るたびにいつも係の人に

「無料のポストカードはないですか?」

と尋ねていたそう。
夕方、そのおばあさまはホテルのラウンジで昼間集めたポストカードを楽しそうに眺めてはせっせと知り合いに一言書いて送っていた。そんなポストカードを1日5枚ずつ誰かに向けて出している彼女のかばんには、常に切手が入っていた。「私からの便りを、みんな楽しみにしてるのよ」
と言って笑った彼女は、隙間なくびっしり名前やアドレスが書かれた古いアドレス帳を得意気に見せてくれたそう。

無料のポストカードってのがなんかいい!メッセージは「やっぱり家が落ち着きますね」的な1行だけっていうのも力が抜けてていい。旅先でハガキ書くってなんか素敵。旅先で自分のことを思い出してもらえたってのが嬉しいよね。ハガキ最近送ってないなー。

イギリス人家庭の豊なもてなし

ある友人(イギリス人)の実家の農家(ファームハウス)に泊まったときのこと。とても素晴らしい農家と聞いていたが、実際に訪れるとあまりに質素で貧相な住まいだった。

夕食時になると、作業を終えた息子夫婦や子どもたち、使用人などが一斉に台所にやってくる。大皿に盛ったマッシュポテトやローストチキン、山盛りの薄切りの食パンに一斉に手を伸ばす。みんなが今日1日の出来事をバラバラに話すので、相槌するので精一杯。結局食べるのが遅くなるが、おかみさんは「慌てないで」と微笑んでいる。

ある晩「いいものがあるんだよ」と言って冷蔵庫からラップに包まれたスポンジケーキを出してきた。「お昼に作った残りが二人ぶんあるから、みんなが戻って来る前に食べて」とスプーンを2本差し出すおかみさん。私たちは夢中でそのデザートを食べた。

子どもたちがそれを嗅ぎ分けたのか、「デザートが食べたい!」と台所に戻ってきた。彼女はキャビネットから大きなブリキの缶を取り出し子どもたちに見せて、「2つずつ取っていいよ」と中身を見せた。
その缶の中には彼女が作ったショートブレッド、ブラウニー、ヌガー、ジンジャークッキーが入っていた。聞けば週に1度のベーキングデーに、あらゆる焼き菓子を作って缶に入れて、1週間分を保存しておくそう。

いま思い返しても、毎日が満ち足りた夕べだった。

なんだろう。この懐かしさに似た感覚。昭和の古き良き香り。背伸びをしないおもてなしが自然体でとても素敵で、楽しい団欒だったんだろうなあと幸せな気持ちになる。あとベーキングデーってなんや。真似したい。一人で食べてしまうから太るやろうけど・・

最後に、すごく共感した一文が。

身近な暮らしの中の 非日常を大切に。

そういえば以前、「とと姉ちゃん」という朝ドラがあった。
小さい頃に父親を亡くし、3姉妹の長女が父親(とと)の代わりに家族を支えていき、戦争を経て「女の人の役に立つ雑誌」(後の「暮らしの手帖」)を創る、と当時は珍しい女社長として雑誌社を創業するお話。

とと姉ちゃんのキーワードが「毎日のささやかな幸せ」だった。それがすごく好きで。例えば、「綺麗な紙袋が手に入ったらこうやって本のカバーにするの。こうやって毎日を少し豊かにする工夫が大切なのよ。」というセリフ。なんかすごく名言だなあと思って控えてある(だから覚えてる)。
ささやかな心がけが小さな幸せをうむ。要するにこの本が言いたいのはこういうことで、私がブログで書いていきたいこともこれだったりする。

あと、必要以上に周りの目を気にしなくても大丈夫だよって言われてる気がした。頑張らなきゃ、よく見せなきゃと肩肘張らなくても、質素でも楽しみながら工夫して生活している、そのままが一番かっこよくて尊い。

いずれも時間と自分の気持ちにゆとりがないとできないこと。なんだかんだでそれが人にとって一番豊かで贅沢なのではないかと思いましたー!

うまくまとめられなかったけど。
この時期に読んでよかったと思える本でした!